So-net無料ブログ作成
検索選択

気温の変化

 中学の定期試験の問題に、一日のうちで気温が最も高くなるのは何時頃かという問題があった。概して言えば、日最高気温は午後2時前後に観測される。また、一年間で見ると、気温が最も高いのは8月初めである(これについて授業で触れているかどうかは確認していない)。

 一方で、アクティブラーニングと称して、生徒からの自発的な学習がはやっているようだが、そのようにして気温の変化を学んだという形跡はない。

 気温の変化について言えば、校内の観測データに基づいて考えさせることができよう。数年分の観測データの蓄積があれば、それを基に年間での気温変化を考えさせることもできよう。自前の観測データがないなら、気象庁のデータを使えばよい。

 また、太陽の高度と気温の関係についても、日常のことから印象強く説明することができるだろう。たとえば、「光の春」という言い方がある。2月を指すロシアの言葉で、気温はまだ冬だが光はもう春だという、気温の折り返しを言うのだろう。東洋には、「一陽来復」という言い方がある。冬至のことで、こちらは、冬の最中だが光はこれから春に向かうという、太陽の折り返しを言う。国語の担当教員と相談して、あらかじめ説明しておけば、効果的だろう。

 太陽の高度と気温の変化がずれる理由についても、冬の日の日向の暖かさと大気の冷たさ、あるいは、夏の日差しの暑さと日陰の涼しさは生徒の誰もが体感しているところであろうから、そこから考えさせれば、大地が暖まって(冷えて)から大気が暖まる(冷える)ということに気づかせることができるだろう。ウェブが使えれば、気象庁の観測データで当地の平均気温を調べるのは容易である。生徒に1月28~29日が-1.6度で最も低く、8月2日~5日が25度で最も高いこと、冬至は12月22日前後、夏至は6月22日前後であることを調べさせ、太陽の変化より概して1か月余り遅れていることに気づかせる。それを1年間の中で考えさせ、年間での気温変化が太陽高度より概ね1年の12分の1遅れるという結論に導く。そこで、日最高気温の時刻はどうなるだろうかと生徒に問えば、太陽高度より1日の12分の1、つまり2時間程度遅れるであろうことが予測できよう。では、日最低気温についてはどうか。もちろん、日没の2時間後ではない。一日には、一年間と違って、夜があるからである。これも生徒に考えさせれば、程なく解答できよう。

 因みに、一日の場合、夜の時間を除くべきではないか、それなら1時間のずれでもよさそうだ、という疑問が生徒から出たら、その授業は大成功と言うべきだろう。教員はそれに対する答えを用意しておかねばならない。