So-net無料ブログ作成

定期試験

 ある中学校では、定期試験の結果をファイルに綴じさせているそうだ。定期試験が終わると、各科目の授業の際に採点済みの答案を生徒に返し、正答を示す。その際、多少の解説はしているようだ。二日間で試験をした全科目の答案が生徒の手に戻り、生徒はそれを学校指定のファイルに綴じ、担任の教員に提出するのだという。きちんと綴じられていることを確認するためだそうだ。そのファイルが生徒の手元に戻るのは、定期試験終了後十日程度後のことになるようだ。

 定期試験は、その前一か月余りの間に学んだことが定着していることを確認するために行うものだろう。したがって、生徒にとっては、答案を直ぐに回収して間違えた個所を確認し、原因を探り、改める必要がある。それは早ければ早い程よい。「喉元過ぎれば……」ということもあるが、その後の授業を受ける準備となるからでもある。

 一方教員にとっては、自分の授業で生徒に伝わらなかった個所を確認し、次に進む前に改めて説明しておくための資料であるから、やはり採点は早い程よい。

 試験というのは、諸刃の剣である。定期試験であれば、それは生徒の「出来」を測る一方で、己の授業の「出来」を映す鏡でもある。したがって、定期試験の結果が悪かったとき、教員は「今年の生徒は出来が悪い」と考えるのではなく、「今年の授業は出来が悪かった」と考えるべきなのである。

 また、入学試験であれば、受験生の「学力」を測る一方で、その学校の「教育姿勢」を示すものでもある。自分たちの教育に対する考え方を示すものだと思えば、つまらぬ引っ掛け問題やたまたま知っていれば回答できるような問題を出題することはないだろう。

 授業中の小テストを含め、試験結果を活用できていない教員が多いように思える。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。